スーパーチャージャーとターボチャージャー
エンジンに対しての過給は、第1次世界大戦に航空機エンジンで初めて行われています。
飛行機は高度が高くなる程、空気が薄くなるためエンジン出力は低下してしまい、敵機よりより高く飛ぶ為に考案された物が過給機でした。
これにより空を飛ぶ為に重要な軽量化も出来、小さなエンジンでも、空気の薄い上空であっても十分な出力を得られる事で、戦場を有利に出来る重要な技術開発であったと推測できます。
その時代にはじめて登場したのはスーパーチャージャーでした。のちにターボチャージャーの時代へ進みさらにジェットエンジンへと変化しています。
過給機としては大きく分けて機械式に過給を行うスーパーチャージャーと排気ガスを利用するターボチャージャーがあります。
スーパーチャージャー ターボチャージャー
エンジン出力特性 低速回転から高速回転までNAのようなトルク特性を得られるが高回転時ではターボに比べ出力は劣る。 低速回転時では過給が行われず、十分なトルクを発生できないが、高回転では十分な過給を得られる。
アクセルレスポンス アクセルを踏んだ瞬間から過給が入りレスポンスに優れる。 アクセルを踏んでも過給が開始されるまで時間が掛かりレスポンスが悪い。(ターボラグがある。)
最適使用環境 Stop&Goが多く低速を多用する運転。(自動車エンジンに最適)
市街地やワインディング等の運転に最適。
高回転高負荷での運転。(航空機エンジンに最適)
自動車競技車輌などに最適
環境問題 従来の排気ガス対策システムで対応でき、熱害も無い 急激な出力向上のため、排ガス規制に適合しにくく、新たな排ガス対策システムの開発を必要とされる。
ジムゼの選択 低・中回転主体の低排気量エンジンの出力向上

スーパーチャージャー!!

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